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ブロッコリースプラウトに含まれる【スルフォラファン】について医学的見地から解説しています

肝機能障害と鑑別~検査数値の異常と読み方

肝機能障害と鑑別~検査数値の異常と読み方

肝臓に障害が起こると、検査上様々な異常が見られます。赤血球・白血球・AST・ALTなど一般的に使われる指標を主に扱いながら、検査値の異常とその読み方につて学んでいきましょう。

血液学

肝硬変では赤血球(RBC/Hb)や白血球(WBC)などの値がしばしば低下します。また血小板(Plt)の値も影響を受けやすく、正常値は15~40万/μLですが、慢性の肝炎では15万以下に、肝硬変では10万以下に低下する場合もあります。

肝臓の状態に対応する肝機能検査項目

肝臓の状態を示す検査項目は様々存在します。以下、肝臓の機能がどのように障害されているかとそれを示す検査項目を列挙していきます。

肝細胞の壊死を反映する指標:AST,ALT,LDHなどが上昇 肝細胞が様々な物質を合成できない状態を表す指標:Alb,ChEなどが低下 肝臓が繊維化していることを表す指標:ヒアルロン酸など 胆汁が鬱滞していることを表す指標:ALP,γ-GTP,直接Bilなど上昇 肝臓の病変で最初に増加する指標:ALP,γ-GTP

様々な項目が並んでいますが、γ-GTPなどは耳なれた指標ではないでしょうか。 以下、特に重要なAST,ALT,LDHという3つの値について詳しく見ていきましょう。

AST・ALTの意義と読み方

検査値を細かく見ていく前に、肝臓の解剖のお話から始めましょう。 肝臓を細かく見ていくと、肝臓は肝小葉という六角形の構造物が無数に組み合わされることで作られています。肝小葉には「門脈」と「中心静脈」という2本の静脈があり、中心静脈は六角形の中心を、門脈は六角形の外側を流れています。肝臓の真ん中、つまり中心静脈の周囲はASTが多く存在し、反対に肝臓の外側、つまり門脈の周囲にはALTが多く存在しています。肝臓が壊れるとこれらの物質が血液中に流れ出し、検査の結果「この値が高いね」となるわけです。つまり、肝臓の障害される部位によって検査の結果が変わることになります。 正常でもASTやALTは少し検出され、普通はASTの方がALTより若干高い値になっています。肝臓の周辺が主に障害される急性肝炎の回復期・慢性肝炎・脂肪肝などではASTよりもALTが優位に高くなります。肝臓の真ん中が主に障害されるアルコール性肝障害やうっ血肝ではASTが優位に高くなります。肝臓全体が障害される肝炎の急性増悪・肝硬変・肝癌などではAST,ALTともに上昇することになります。 表にまとめると以下のようになります。

ASTALT アルコール性肝障害・うっ血肝 ASTもALTも 肝炎の急性増悪・肝硬変・肝癌

LDHの意義と読み方

LDHは乳酸脱水素酵素と呼ばれ、あらゆる組織に幅広く分布しています。この酵素の上昇が見られることは、いずれかの組織で組織が障害されていることを表しています。 LDHにはアイソザイムという型があり、それぞれ多く含まれる臓器が異なることから、どの臓器が障害されているのかを判別することができます。代表的な例としては1,2型は心臓や赤血球、3型では肺、4,5型では肝臓や骨格筋がそれぞれ障害されていることを示しています。 肝機能を改善する可能性がある成分があります。

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